「一本の留守電」第2回戦争反対ロードマップと総選挙

日本列島津々浦々戦争反対パフォーマンス 呼びかけ人 竹林信幸

2003年 12月5日
通巻 1163号

戦争反対ロードマップ

「戦争反対ロードマップ」とは(今回は総選挙を念頭に置いた)、手作りのビラを西宮や関西各都市のターミナルで配布する、という私的でグローバルな(!)戦争反対パフォーマンス(http://hccweb6.bai.ne.jp/~hff39201)です。

 ロードマップ自身は地元で「土井たか子、ネオコンに苦戦」という情報を受けて、後半の三日間は急きょ重心を(「先約」のあった門真以外は)西宮に移し、完走しました。

 ビラの配布数は「対面配布」二一ヶ所約二五〇〇枚、「各戸配布」約五ヶ町約三五〇〇枚、合計ジャスト六〇〇〇枚でした。JR大阪、京阪門真で同志の協力を得た他は、一人で配布したのでそれなりの「充足感」(!)はあります(笑)。

総選挙の結果は個別、部分的には問題点を含むとはいえ、最大の争点「自衛隊のイラク派兵」から見れば(民主党も「派兵反対」と態度表明したのであり)、小泉政権を倒壊できなくとも、野党側「善戦」と、一定評価してもよいのではなかろうか。

 ロードマップも、行く先々で手応えを感じた。日本のこれからも「捨てたものではない」との確信めいたものを得ることができた反面、「戦争に反対しましょう」「小泉戦争内閣を倒しましょう」の呼びかけに、まだまだ多い「無関心」「無反応」にぶつかる 挙とのつき合い方 と、時には目の前に霧が立ち込め、「オレは一人ぼっちか」と心細くなったりする。こんな時机の上の「一本の留守電」を耳にすると「単細胞」のロードマップは、とたんに霧が晴れ、勇気百倍になるのであります(笑)。

一本の留守電、一一月三日午前一一時四九分、原声のママ。

 『私は、先日梅田で応援演説ですか?をなさっている時に出会いました、というかそれをお聞きすることがありまして、その節お書きになったものをいただいた者です。○○と申します。

 大変ご苦労さんで、しかも全く私もそう思っております、そのようなお気持ちで演説をなさっているのを知りまして、大変感動致しました。

 又その節いつか二人でゆっくりする機会がありましたら、お礼を申し述べたいと思っておりますが、私も今忙しく、自分の仕事─本ですけれど─をこしらえておりまして、余裕がありませんので、それをお断り申し上げたいと思って電話をした訳です。

 本当にご苦労さんでした。ありがとうございます。どうぞよろしく、ご活躍の程お祈りしております。お役に立ちませんがどうぞ、どうぞお元気で活動を続けていただきますよう祈っております』。

選挙との付き合い方

この電話の主とは、阪急沿線でお会いし、私たちは一つのテーブルで向かい合った。私はコンビニの弁当を、電話の主はやきいもを食べていた(笑) 年の頃七〇前後、かつて大学で教鞭をとられていたとのこと、その風貌は電話の内容から想像にお任せする。

 私がここで言いたいのは、近代市民社会が「戦争」に替わって獲得した「選挙」との付き合い方である。「投票する人も党もない」と「一刀両断」するのは小気味がよいかもしれないが、それだけでは一種の「自己満足」「自殺行為」になるのではなかろうか。

 「近代社会がダイナミックに動くのは、議会内活動と議会外活動(市民運動)がクルマの両輪のように動く時である」というのが私の持論である。一方のみに重心を置き、他方を軽視する時は、クルマ自体が方向を誤る危険性がある。今回の私のパフォーマンスも、この持論のひとつの試行、展開でした。

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竹林伸幸:TEL&FAX 〇七九八─三六─ 五六八九 E-mail:weeds2003@hcc6.bai.ne.jp

http://hccweb6.bai.ne.jp/~hff39201 西宮市城ケ堀町五 ─二七─二〇一

人民新聞社

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