反ガイドライン軍事情報

「トマホーク発射は戦闘行為

じゃない」―中谷元防衛庁長官

朝日新聞 10月15日

2001年 10月5日
通巻 1089号

 トマホーク発射は戦闘行為なのか?15日の衆院テロ対策特別委員会で、米軍がアフガニスタン攻撃に使用している巡航ミサイル・トマホークをめぐって、珍妙な論戦が繰り広げられた。
 山口富男氏(共産)が「発射している米艦船は戦闘地域ではないか」と質問。テロ対策特措法案で、自衛隊の活動地域が「戦闘行為が行われていない地域」に限定されていることとの関係をただした。中谷元・防衛庁長官は戦闘行為の定義が「人を殺傷し、物を破壊する行為」とされていることを理由に、「(その場では)そういう行為は行われていないからミサイル発射は戦闘行為ではない」と答弁。
 納得しない山口氏に、津野修内閣法制局長官は「現に発射していない時間帯も十分にあるから、いろんなことはできる」と述べ、米艦船への自衛隊の給油や整備活動は可能との見解を示した。
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 早くも「神学論争」というより、古代ギリシャのソフィストの論争みたいに。中谷は正しい。例え人を銃で撃ったとしても、発射した瞬間においては、まだ殺戮は行われていないので殺人でない。ソフィストたちも真っ青、中谷発言は日本憲政史に残る「哲学的」迷言。

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