〔意見特集〕テロと報復戦争─あなたはどう思う?

テロを支持する左翼を
厳しく糾弾する

東京・角田裕育

2001年 11月25日
通巻 1094号

 最近、人民新聞ではやたらとアメリカで起きたテロ攻撃に支持するかのような論調が目立っている。元赤軍の戸平氏も驚いておられたが、私自身もこのことには憤りを感じざるを得ない。
 無論、私はアリメリの報復攻撃には断固理不尽極まるものであり、糾弾されるべきものだと思っている。そんなことは言わずもがなだ。
 しかし、多くの米人民を巻き込むような手段をどうして支持できようか。たとえ、実行したメンバーがいくら決死の覚悟でやったこととはいえ、支配者階級と被支配者階級の存在を区別して考える共産主義者を自称する者なら、あのテロを支持できないというのは当然だろう。
 このことを何故論議の対象とされないのか、私はもどかしい思いで一杯だ。
 アメリカ大国主義者は確かに我々の敵だが、アメリカ人民は我々の友のはずである。
 教条的だと言われようが、私は断固あのテロへの不支持を表明すると同時に、それを明確に表明しなかった人民新聞のみならず、全左翼を厳しく糾弾する。人民を無差別に殺傷する行為は許されない。
 いつでも、何処でも、いかなる場合でも、マルクス主義者、共産主義者と称するならば。

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人民新聞社

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