〔意見特集〕テロと報復戦争─あなたはどう思う?

外地へ武器を
 持って堂々と?

青森・中村亮司

2001年 11月5日
通巻 1092号

 先日ある新聞投書欄に元自衛官の声が載っていた。現役の自衛官だったころ「自衛隊は憲法違反だ」という批判のため肩身の狭い思いをしなければならなかったが、口惜しくてならなかった。今回のテロ対策特別措置法の成立は現役の自衛官に正に堂々と活躍し、胸を張って元気で帰ってこい、と言ってやりたい―という内容である。
 こんな考えくらい危険なことはない。肩身の狭い思いをしたくないために、外地へ武器を持って堂々と行くのだろうか。
 これでは、まるで戦時中の在郷軍人が得意になって「オレは敵兵を何人もやっつけた。気がついたら野戦病院の中にいた。怖がらないで戦地へ行ってこい」という手柄話を思い出すのである。

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人民新聞社

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