〔意見特集〕テロと報復戦争─あなたはどう思う?

米軍は「張り子の虎」
 がんばれタリバーン!

兵庫・T生

2001年 10月25日
通巻 1091号

 アメリカの脅迫で世界中に報道管制が敷かれ、米・英軍がアフガニスタンでどのような酷いことをやっているのか、その実態は闇の中だが、さすがに隠しおおせるものではなく、少しずつ明らかになってきた。
 一つは、ハイテク軍事技術を駆使して正確にピンポイント攻撃を行っているとの必死のキャンペーンにもかかわらず、「誤爆」が結構多いこと。すでに1000人以上の市民が犠牲になったと伝えられている。自慢のハイテク軍事技術もその程度のものなのだ。
 シラを切り通せなくなったアメリカは居直り、ついに本音を吐いた。曰く、「誤爆はつきもの、攻撃をやめることはない…」。無関係の市民が何人死のうと知ったことか!というわけだ。
 もう一つは、アメリカ軍はそれほど強くないということ。武器・弾薬は腐るほどあるから、それを安全圏からミサイルや爆撃機でブチ込む分には「世界一」なのだろう。しかし、地上軍の投入となれば話は別だ。先日、特殊部隊がアフガンに侵攻したときには、タリバーン側の反撃に合ってそそくさと逃げ帰ったとも報道されている。米軍高官も、タリバーンが「思いのほかタフ」であることを渋々認めた。
 それはそうだろう。なにしろ米軍兵士にとっては、相手は「何をするか分からない不気味な連中」なのだろうから、おっかなびっくり。方やタリバーンにしてみれば、相手は勝手な難クセをつけて自国に武力侵攻してきた悪魔の軍隊、理はどうみたってタリバーンの側にある。
 相手は「張り子の虎」だ。がんばれ、タリパーン!

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人民新聞社

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