〔意見特集〕テロと報復戦争─あなたはどう思う?

米国への同時多発テロに思う

東拘・戸平和夫

2001年 9月25日
通巻 1088号

 私自身「テロリスト」として長年手配されていたものですが、今回のテロは全く容認できないものです。米国に打撃を与えるどころか、米国国民を報復の戦争行為へ結束させ、それだけでなくNATOが史上はじめて集団的自衛権を発動し、米国の報復軍事行動への共同の体制をとり、「イスラム原理主義」への十字軍結集体をつくりあげてしまうことになった。わが日本の小泉首相も、日本の憲法の立場を捨て去り、「支援」を表明している。
 第3世界諸国は湾岸戦争の時と同じように、「テロリストを支援している」とみなされないために支持を表明している。湾岸戦争の時と同じように、シリアも米国支持を表明した。
 湾岸戦争の時にそうであったように、この事件以前と以後では世界は全く変わってしまうでしょう。日本もまた集団的自衛権へ、憲法改悪にこの事態を利用をしようとしています。米国による報復は血の泥沼のはじまりになるだろう。

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人民新聞社

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