反ガイドライン軍事情報

沖縄・下地島空港、
防衛庁が基地使用を検討

読売新聞 5月25日

2001年 6月5日
通巻 1078号

 防衛庁は24日までに、沖縄・宮古島に隣接する下地島空港(沖縄県伊良部町)を、航空自衛隊の基地や訓練場として使用することについて本格的な検討に入った。沖縄県内の自治体で初めて、自衛隊機の訓練誘致を先月決議した伊良部町からの要請を受けた形だが、同庁では、同空港が日中間で領土問題となっている尖閣諸島に近接しているなど、戦略的価値は非常に高いとしている。
 同空港は、沖縄県が管理する国内唯一の民間パイロット訓練専用の飛行場。3000メートルの滑走路が整備され、国内航空各社のパイロットが、ジェット機の操縦訓練などを行ってきた。
 同庁によると、沖縄本島を含む南西諸島の防空任務は空自南西航空混成団が担当。那覇空港を基地として使用し、F4ファントム戦闘機20機余りを配備しているが、中国が資源探査活動を活発化させている尖閣諸島周辺とは約400キロ、最西端の与那国島までは約500キロの距離がある。周辺空域で領空侵犯の恐れがあっても、緊急発進(スクランブル)では間に合わず、ほとんど対応できていない。
 同庁内には以前から、沖縄本島と与那国島とのほぼ中間に位置する下地島空港の戦略的な価値を指摘する意見があった。しかし、沖縄県の反基地感情、中国への外交上の配慮などから、具体的な検討には至らなかった。
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 これが実施されれば、日本で近年なかった「新基地」の建設になります。
 これはどうも自衛隊の「内的な」欲求というより、米側からの要請を受けているという感じです。いきなりここに米軍基地を作るのは角が立つ。自衛隊基地ならいつでも米軍使用はOKになる。ブッシュ戦略の文字どおりの最前線基地に。

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