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2011/12/9(金)更新

11.23新宿就活ぶっこわせデモ

昨年に続いて、「就活ぶっこわせ!」デモが行われた。就職内定率が6割を切るという厳しい現実が背景にある。一方で「既存の社会体制に入りたいというデモが受け入れられるはずがない 」といった批判も投げられている。しかし就活は、入社前から企業の価値観への同調・同化を迫る強力な装置で、欧州では、この種の抗議デモが当たり前のように行われている。企業は、上意下達の専制的な社会であり、デモで掲げられた「社畜労働の拒否」といったスローガンは、彼(女)らのしんどさと抵抗の意思を垣間見せている。(編集部)

私たちは怒っている!

就活ぶっこわせデモ実行委員 東洋 樹

▼「顔写真を付ける必要がどこにあるのか?」と怒る女子学生

 ▼筆者の東洋樹さんは就活で自殺者も出ている現状を訴えた

私たちは、おかしいと感じている

11月23日、勤労感謝の日に、「就活ぶっこわせデモ」とい う既存の就活(就職活動)のあり方に異議を申し立てるデモを新宿で行った。100人以上が参加した。デモの実行委員は首都圏の学生で、ツイッターを通して集まった。学年もバラバラで、大学もバラバラ。さながら、インカレサークルのようである。

実行委員長は、早稲田大学5年生の小沼さんだ。彼は、司法試験の勉強のために就活ができなかった。難関資格を目指し挫折した場合に、再スタートができない今の仕組みに疑問を感じていた。

デモ当日、13時頃から新宿アルタ前の広場で、街頭アピールを開始。ビラをまき、街頭で参加を呼びかけた。祝日の新宿は人で溢れかえっており、足を止めて聞いてくれる人もちらほら現れる。

「現在、大学生を取り巻く就活の問題が深刻になってきています。来春卒業予定者の内定率は59・9%で、約4割の人は内定が取れていません」「就活は学生生活を浸食しています」「このデモは、就活が少しでも気持ち悪い、おかしいと思ったら声を上げましょう、という趣旨です」。

―デモの趣旨を司会が説明し、続いて実行委員長である小沼さんの主張が始まった。

「今の就活おかしい、どう考えてもおかしい。何で新卒一括採用を未だに続けているのだ。グローバル化というのなら、日本だけ新卒一括採用をするのはおかしい!僕は4年の11月まで、司法試験の受験勉強を行っていました。ずっと勉強をしていましたので、その間は就活ができませんでした。試験に落ちたため1月から就活を始めましたが、外資系の採用試験は終わっていました。また、就活の対策もできずに試験を受けていたので、どこにも採用されませんでした。結局どこにも受からずに、就活自体をやめてしまいました」

 (以下一部全文は1432号を入手ください。購読申込・問合せはこちらまで。)

なんでここまでイジメ抜かれるのか!

「大学の同期が就活でつぶれていくのを、何度も見てきた!」「これからの日本を支えていくのは私たちのはずなのに、なぜここまでいじめ抜かれるのか!」―就活への不満の声が途切れることは、なかった。

デモ終了後の交流会では、就活についての熱い議論が交わされた。このように、「就活」を一つの社会問題として捉え、議論する場が生まれただけでも、今回のデモは成功だったといえるだろう。

今の就活システムはおかしく、変えていかねばならない。今後は学生だけでなく、広く社会的に、「就活」について実のある議論がなされることを、私は願ってやまない。

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