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 暴走する警察

「差別・排外主義に反対する新宿デモ」(9月23日)で逮捕された「新宿1号」さんの抗議メッセージを、要約して紹介する。デモ参加者らによって撮影・公開されている逮捕の様子を見ると、この逮捕が、警視庁による「暴行・拉致」であることがよくわかる。(編集部)  

(以下一部全文は1426号を入手ください。購読申込・問合せはこちらまで。)


機動隊が新宿デモに乱入 リーダー狙い撃ち逮捕

9月23日、「差別・排外主義に反対する新宿デモ」に参加した私は、突然乱入してきた警察=日本政府に拉致され、新宿署に監禁されています。警察=日本政府と新宿署はいますぐ外に出せ!

そのデモ隊に突然、警官の部隊長のような者が乱入し、私を指さし「検挙、検挙」と叫び、十数人の警官がいっせいに飛びかかってきたのです。私は地面に倒され、抱え上げられたまま100bも連れ去られ、ひじやひざでまた叩きつけられ、そのまま護送車に叩き込まれました。身体中にあざが、手首には強引な手錠のあとが、くっきりとあります。まさに拉致・監禁なのです。

だから私は、そもそも公妨など一切していないとの前提に立ち、警察=日本政府が署内でやってくることをすべて拒否することにしました。取調べという名の脅迫に一切答えず、奪い取った私のバッグの中身をわざわざ確認させようとする警察に「窃盗犯!」と抗議し続け、写真撮影や指紋の採取というプライバシー侵害をさせないよう抵抗し続けました。その際、顔を撮ろうとアゴを押さえつけられ、その最中に最年長者が「お前に人権なんてねえんだよ」と言い放ちました。これが警察=日本政府の腐った現実です。

原発反対デモへの警察=日本政府の大弾圧が続いています。「逮捕されるほうが悪いのでは……」「警察の挑発にのらないように」という声に対し、私は「いきなりデモ隊をこわして人を連れ去る警察は、防ぎようがない。暴行する警察=日本政府が120%悪い」と答えます。

(9月25日新宿1号)

差別・排外主義にNO! 9・23行動救援会 のサイト,当日の動画もあり.

 

「デモと広場の自由」のための共同声明

3・11原発事故において、東京電力、経産省、政府は、被害の実情を隠し過小に扱い、近い将来において多数の死者をもたらす恐れのある事態を招きました。これが犯罪的な行為であることは明らかです。さらに、これは日本の憲法に反するものです。《すべて国民(people)は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する》(25条)。しかし、東京電力、経産省、政府はこの事態に対して責任をとるべきなのに、すでに片づいたかのようにふるまっています。

それに抗議し原発の全面的廃炉を要求する声が、国民の中からわき起こっています。そして、その意思がデモとして表現されるのは当然です。デモは「集会 と表現の自由」を掲げた憲法21条において保証された、民主主義の基本的権利です。そして、全国各地にデモが澎湃(ほうはい)と起こってきたことは、日本の社会の混乱ではなく、成熟度

を示すものです。海外のメディアもその点に注目しています。

しかし、実際には、デモは警察によってたえず妨害されています。9月11日に東京・新宿で行われた「9 ・11原発やめろデモ!!!!!」では、12人の参加者が逮捕されました。You Tubeの動画を見れば明らかなように、これは何の根拠もない強引な逮捕です。これまで若者の間に反原発デモを盛り上げてきたグループを狙い打ちすることで、反原発

デモ全般を抑え込もうとする意図が透けて見えます。

私たちはこのような不法に抗議し、民衆の意思表示の手段であるデモの権利を擁護します。日本のマスメディアが反原発デモや不当逮捕をきちんと報道しないのは、反原発の意思が存在する事実を消去するのに手を貸すことになります。私たちはマスメディアの報道姿勢に反省を求めます。 2011年9月29日

(起草者:柄谷行人、鵜飼哲、小熊英二)

「デモと広場の自由」のための共同声明 のサイト

 

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