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更新日:2010/11/05(金)

[海外] イスラエル/兵士が闊歩する軍事国家=イスラエルの日常風景

厳重なセキュリティチェック

イスラエルに暮らす日本人・坂田朋子さんに生活者の視点での定期レポートをお願いした。坂田さんは、在イスラエル歴18年。ユダヤ人である夫とは4ヵ月前に死別し、娘と二人暮らしという。第1回目は、自己紹介も含めて、イスラエルに渡った事情とともに、軍事国家の実際を書いて頂いた。(編集部)

◆  ◆

イスラエルに初めて来たのは、1991年の夏だ。同行者は、京都で知り合ったモロッコ系イスラエル人である婚約者=サムエルと、私の父。私は既に妊娠中だった。

『結婚するなら相手の家族に会ってから』という父の意向による、2週間のイスラエル訪問。訪問先は、エルサレム市内に住む婚約者の母、そして東エルサレムにある入植地マアレ・アドミムに住むサムエルの父と兄弟達だった。

日本を出発して約12時間ほどで、寄港地であるヨーロッパの空港に到着した。つわりのために機内で吐き続けていた私は、どこの国を経由したのか全く覚えていない。

イスラエル行き飛行機の乗り継ぎ便は、必ずイスラエル軍の保安担当者が厳重なチェックを行う。チェックのモットーは『相手を信用しない』。外国人のみの旅行者達に対するチェックは無論厳しいが、私のようにイスラエル人が同行していても同様で、容赦ないものだった。

イスラエル行きの待合室は、他のお客達と隔離され、異様な空気が漂っていた。あまり楽しそうでないのである。服装も不思議な格好が多い。夏なのに長袖のスーツやスカート。近寄ると鼻が曲がるかと思うほど汗臭い。ユダヤ教徒の中でも信仰の篤い人は、必ずイスラエル国営のエルアル航空を利用する。機内食は全てコーシェル(ユダヤ教の教えに従った食べ物で、ユダヤのお坊さんであるラビが祈ってから絞められた肉を使って料理される)だし、シャバット(ユダヤの安息日、金曜日の日暮れから土曜日の日暮れ、空に3つの星がでるまでを指す)中は、飛ばないのだ。

エルサレムから入植地へ

朝方、イスラエルのベングリオン空港に到着した。タクシーでエルサレム市内へ。エルサレムのセントラルバスステーションで、道行く人を眺めながら思った。「なんだこの軍人だらけの街は?!」─道行く人の3分の1が兵隊あるいは銃を腰につけているのだ。女の子も18歳から2年間の徴兵制がしかれており(男は3年)、イスラエルという国は、常に戦争準備が整っているのだ、とサムエルから聞いていたが、実際に目で見ると、さらに異様だった。

まずはエルサレム市内まで自家用車で迎えに来てくれたサムエルのお姉さんとその旦那さんの車で、マアレ・アドミムへ向かった。途中、東エルサレムのアブ・ディスとアザリアという小さなアラブの町を通過した。分離壁が建設された今は、東エルサレムを通過してマアレ・アドミムに行くことは不可能だが、この時はまだ、ユダヤ人達は近所のアラブの町に平気で買い物しに行っていたのだ。

マアレ・アドミムは、67年の第3次中東戦争でイスラエルが勝利を収めた時に建設された古い入植地である。これ以降、イスラエルがパレスチナ(ガザ地区及びヨルダン川西岸地区)を占領することになった。現在、この入植地の人口は、約6万人。エルサレム市内の住宅が高すぎて家賃が払えない家族がここに一軒家を構えるパターンが、ほとんどである。

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