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[反貧困] 2010年・フリーターメーデー特集　カワイへの愛を告白し人の波間に泳ぎ出た

福岡・「負けるが勝ちだっ！メーデー」

私たちは4月29日に、団交拒否を巡って争議中のカワイ音楽教室に対する音楽を使った働きかけと、示威行進の二つの企画をした。

4月29日は、正午の準備から始まった。人とモノでゴチャゴチャになった組合事務所は、音の密度も高められて、普段より濃厚ないかがわしさが漂っている。

さぁ時間だ、いざ参らん。天神の朝日会館ビルにカワイ音楽教室天神店がある。

ピアニカとヴァイオリンとユーフォニアムとスネアドラムの伴奏つき混成合唱隊は、カワイへのありあまる愛を告白するため、朝日会館ビルの前で歌う。声は、アスファルトを跳ね、ビルの外壁に当たって飛び散る。

これまで何人の音楽技術者が、カワイという軟体動物に飲み込まれたかは、知らん。引っ叩いても、詰っても効果がないこの怪獣をやっつけるために選んだ武器の効果は、いかほどであったろうか？

最後に、精鋭４名がカワイ音楽教室へ抗議声明を届けに、朝日会館ビルの中に突撃した。

責任者の前で抗議声明文を読み上げる予定だったが、責任者は不在。カウンターの女性を前にして、店内で抗議声明を読み上げた。

しかしカウンターの女性は、音楽教室の講師だったかもしれないことが後でわかった。誤爆してしまったのか？ならば反省せねば。

こうして私たちは怪物に波動攻撃を与え終わり、次の行動に赴いた。