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▲戦車に石を投げつけるパレスチナ青年。
更新日:2010/06/01(火)

[海外] パレスチナ/占領の25の理不尽な抑圧
──4月26日 「占領マガジン」 ポーリトシュレーダー

パレスチナ占領地のあり得ない日常

最近私が見聞きした占領地パレスチナ人の日常生活を縛っている不条理を25にまとめてみた。

@ベツレヘムから東エルサレムへ仕事に行く労働者は、その途中にあるギロ検問所を通過しなければならないが、そこで意地悪く長時間待たされるために、いつも3〜4時間早く家を出る。

Aヘブロン旧市街に住んでいる15歳の少年は、占領軍の戦車に石ころを一つ投げたために、現在刑務所で服役中である。彼はこの前科を一生背負い続けることになり、テロリストとしてマークされることになる。

B学校の春学期が始まった。その第1日目、ヘブロンの学校の先生12人が出勤途中に検問所で、理由なく1時間拘束された。

Cアダムは、視覚障害がある老人だ。一人ずつ通す検問所のブロックとブロックの間の狭い通路を手探りで進み、電波探知機で身体検査も受けた。電波探知機検査の前に、ポケットの中身を全部出さなければならなかったが、終わった後、地面に這いつくばってそれらを手探りで探さなければならなかった。

D車椅子に乗ったパレスチナ人は、検問所のコンクリート・ブロック通路を通過するとき、車椅子を降り、それを自分でたたみ、不自由な体でひきずりながら、検問兵の検査を受けて通過しなければならない。

E米国政府は、イスラエルのパレスチナ人抑圧システムを支えるために1日1千万ドルの援助金を提供しておきながら、「イスラエルは不法な入植地建設を凍結せよ」と言っている。

F高さ7・5bの分離壁が320q以上にもわたってパレスチナの周りにめぐらされている。壁の上には 米国製のかみそり刃のような有刺鉄線が置かれている。

G米国オハイオ州ク出身のイスラエル兵が、「イスラエルのガザに対する『鉛の棺作戦』の間接的な影響で、300人強の子どもが死んだ」と言った。

H占領地住民が、自分の家の前庭にある有刺鉄線に衣服をひっかけたので、それを取るために鋏を使用していると、イスラエル兵が武器携帯だとして連行した。

I毎土曜日、8〜12人のイスラエル兵が、英統治下の1929年にユダヤ人コミュニティがあったヘブ ロン旧市街を、イスラエルの団体を案内して回る。一方パレスチナ人が、現在のイスラエルにあった自分たちの家やコミュニティへの訪問が許可されることはない。

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