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▲嘉手納基地に配置されたPAC3
更新日:2010/06/01(火)

[コラム] 「抑止はゆくし(ウソ)!」
──談・真喜志好一さん

抑止力の本当の意味

沖縄タイムスの屋良記者が「抑止はゆくし(沖縄の言葉で「ウソ」の意)」だと評しています。これは、なかなか洒落の効いた表現で、本当にその通りです。

まず、そもそもSACO合意の中には、「抑止力」という言葉は出てきません。初めて出てくるのは、2005年2月の、日米のミサイル防衛 合意です。そこには、「弾道ミサイル攻撃に対する防御と抑止のため」とあります。つまり、もともとは、「ミサイルへの抑止力」という意味だったのです。それで沖縄にもPAC3(パトリオット)が配備されました。つまり、海兵隊がミサイルに対して抑止力たりえるはずはないのです。

「沖縄は地政学的に朝鮮半島・台湾海峡などの東アジアに近いから、大きな抑止力となる」という説明がされています。これも全部デタラメ。

海兵隊が沖縄を出て行く時は、揚陸強襲艦に乗っていきます。でも、この強襲揚陸艦は、通常佐世保に停泊していて、海兵隊を積み込むために、沖縄まで来なければなりません。海兵隊は海の上を歩いて行くわけじゃない。

海兵隊は、これまで歴史的に見て、迅速に動いたことがないんですよ。朝鮮戦争時の仁川上陸、ベトナム戦争時のダナン上陸にしても…。結果はそれぞれ休戦、敗北です。

現代の戦争はミサイル攻撃や空爆によって目標を破壊し、制空権を握った後で、地上戦部隊を投入しています。

アフガン・イラク戦争を見ても分かるように、アメリカは、戦争にあたっては入念な準備期間をおき、調査した上で攻撃しています。「抑止力」も何も、アメリカは戦争を起こす側なのですから、まさに「抑止はゆくし」と言わざるを得ません。(文責 編集部)

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