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更新日:2009/10/13(火)

[政治]民主圧勝 総選挙意見特集:シングルマザーの貧困を見えるものに
──しんぐるまざあず・ふぉーらむ関西/中野冬美

新政権に期待すること

シングルマザーは昔から貧困だった。しかし、これまでそれが問題になることはほとんどなく、昨年末からの反貧困の動きの中でも、取り上げられるのは「仕事を失い、家を失った若い男性」である。母子家庭が問題になるのは、せいぜい「母子家庭で育つ子どもの貧困」だ。もちろん、育つ家庭が貧困だからといって子どもが貧困になっていいわけがないが、そもそも「なぜ母子家庭が貧困なのか?」が問題ではないだろうか。性別役割分業による労働政策によって、女性は低賃金の補助労働に追いやられている。しかし、父親や夫と同世帯にいる限り、女性の低収入は見えないのである。シングルマザーになった時に、初めてその貧困が立ち現れるのだ。

シングルマザーの貧困は、女性差別である。その視点のない母子家庭施策が逆に母子家庭を追いつめている現実もまた、見えないままなのである。就労収入140万前後が多数を占める母子家庭にとっての命綱は、母子家庭の8割が受給している児童扶養手当(概算だが、総収入130万円未満で全額受給年額50万円弱)である。

だが、受給するためには、窓口や社会の厳しい差別的なまなざしをクリアしなければならない。男がいるのではないか、あるいは、母子家庭のくせにというまなざしである。髪振り乱して必死で生きているかわいそうな(に見える)母子家庭なら、お情けとしての福祉を受けてもいいが、もらい物であってもきれいな服を着ていたり、貧しいながらも友達がいて、楽しそうに暮らしていたりすると、とたんに叩かれ受給資格を詮索されるのである。

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