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▲6月19日、難民キャンプで食料を配る。「サンキュー、ジャパン!」子どもたちが笑顔でお礼を言う。このキャンプには国際援助はおろか、アフガン政府からの援助もない。
更新日:2009/08/07(金)

[海外] 軍事支援は要らない!仕事よこせ!
──イラクの子どもを救う会 西谷文和

はじめに

イラクからの米軍撤退を口にしながら、アフガンではテロとの戦いを強化するオバマ大統領。「タリバンがいるから空爆した」とアメリカは主張する。しかし、そのタリバンというのは普通の農民ではないのか?たとえ「本当のタリバン」がいたとして、そのタリバンを殺すために、多くの人々が巻き込まれて殺害される。ましてや誤爆が頻発している。

そんな実態を取材したかったので、アフガン取材を敢行した。事態は私の想像通りだった。いや、想像以上に「普通の農民たち」が殺されていた。

難民キャンプとニュータリバン

「これを見ろ!こんなパサパサのパンを、水をかけて柔らかくして食べているんだ」。ここはカブール郊外のモジュリーン避難民キャンプ。パンは数日前に近隣の住民から寄付されたもので、乾ききったパンに無数のハエがたかっている。

モジュリーン避難民キャンプができたのは2年前。カブール北西、数キロの国道沿いに薄汚れたテントと泥でできた家々が広がっている。その数150張以上。一つのテントに一家族。小さな子どもが多く、一家族に10人以上いるので、避難民の数は1500人以上になる。彼らのほとんどはカンダハール州、ヘルマンド州といったアフガン南部、パキスタン国境付近から逃げてきている。

「村にタリバンがやって来ると、米軍は村ごと空爆していく。米軍とタリバンの戦闘に巻き込まれて、12歳と10歳の娘を失った」。男性は腹から血を流してぐったりと横たわる娘2人の写真を示して訴えた。

「政府からも国連からも何の援助もない。あるのは近隣の人々からのイスラム的な寄付だけだ。この状況が改善されないなら、俺は自爆攻撃も辞さないつもりだ」。─スーサイド・ボンビング(自爆攻撃)。通訳であるオスマンの言葉にも怒りがこもる。「この人たちは普通の農民だ。でもこれほどひどい仕打ちをされれば、彼らは『ニュータリバン』になるかもしれないね」

オスマンの指摘にうなずきながら、テントと泥で出来た難民の家を縫うようにして進む。大きな穴を掘っている男性がいた。「何で穴を?」「井戸を掘っているんだ」。手掘りで井戸を掘る男性。きれいな水が不足しているのだが、手掘りで水脈までたどり着けるのだろうか?

泥をこねて家を作っている男たちがいる。たくさんの人々が逃げてくるので、「新避難民」には布テント、そして「旧避難民」には少し居心地のよい泥の家に昇格するようだ。

「トイレはどうしているの?」と質問すると、「あそこだ」とオスマンが道路を隔てた小高い丘を指差す。「外で用を足す」のだ。「女性は?」。「子どもたちがついていって輪を作り、その輪の中で用を足すんだ」。

「ユニセフ」と大書されたテントがあったので、大家族が住んでいるのかと思ったら、そのテントは学校だった。アフガンは厳格なイスラムなので、テントも男子小学生、女子小学生用に分かれている。ノートを持った子どもがいたので、「名前、書けるか?」と尋ねたら、小さな手でたどたどしく自分の名前を書いてくれた。

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