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ガザ攻撃では、戦争犯罪行為が横行した
更新日:2009/05/03(日)

[海外] ガザ/死の実験室
──2月18日付 バークレー・デイリー・プラネット コン・ハリナン

発ガン性高い化学兵器・新型兵器を試用

「まるで地雷を踏んだみたいだが、傷口には弾破片がなかった。脚を吹き飛ばされた者を診たが、まるで鋭利な刃物で切断されたみたいにきれいな切り口だった。私は30年間戦場で医療活動をしてきたが、こんなのは初めてだった」―ガザの病院で活動していたノルウェー人心臓外科医師・ドエリク・フォスが言った。

フォス医師が言ったのは、人間には大被害を与えるが、建物などへの被害を最小限に抑える米国開発の「殺傷力集中兵器」の威力である。この兵器はイラクで使われたことはあるが、ガザのような人口密集地で実験爆弾として使われたのは初めてである。

それはGBU39スマート爆弾という高密度不活性金属爆薬(DIME)の一種で、2000年に米空軍、ボーイング社、カリフォルニア大のローレンス・リバーモア国立研究所が共同で開発した。

この爆弾が炸裂すると、容器が蒸発し、中のタングステン等が微小榴散弾となって高さ60フィート(約18b)まで舞い上がって、強度の殺傷力を発揮する。

ノルウェーのマッド・ギルバード医師の説明では、この爆弾が炸裂すると身体の複合的切断や「大変ひどい裂傷が生じる。筋肉が骨から剥がれて、だらりと垂れ下がった状態となり、ひどい火傷を負う」。爆発で死ななかったとしても、すぐに敗血病や内臓破壊で倒れる。「一見したところ何事もないように見える…しかし手術をすると、たくさんの小片が体中の臓器に突き刺さっている」と、ガザ南部のハーン・ユーニスで活動しているドイツ人医師ヤーム・ブロムントは語る。

「何か爆薬か砲弾から無数の金属小片が飛び散って…臓器に突き刺さったようで、手術で除去することは不可能だ。このため内臓障害が引き起こされる」。奇跡的に被害者が命を取り留めたとしても、横紋筋肉腫(RMS)を患うことはほぼ確実である。これは細胞組織の中に根を下ろした、治療不可能な癌である。2005年の米国保健省の研究では少量のタングステンでもRSMを引き起こすことが判明している。92匹のネズミで実験したところ、92匹全部が癌にかかった。

米国製人気兵器

もともとDIMEは、通常爆弾が引き起こす「副次的」破壊を避ける目的で開発されたものだが、生命体への高度な致死性や長期に残存する毒性を見る限り、とても改良とはいえない。

ガザでは広範に使われ、アルシフタ病院だけでも100〜150人の被害者が治療を受けた。ガザは都市部でのDIME兵器の実験となったのであろうか。ギルバート医師は、「ガザが各種新兵器実験場となっているように思われる」と、オスロー・ガーデーモエン紙に語っている。

GBU39は将来「人気武器」となりそうである。理由は、@小型で軽量(長さ180p、重さ130`)なので、一機の航空機で通常爆弾の4倍も多く運ぶことができる。A高度9600bから落下させても、備え付けの翼で目標に的中できる。Bしかも厚さ90pの鉄筋コンクリートを貫通できる。Cプレデターやリーパーのような無人機に搭載できる。D他の兵器に比べれば格安であるからだ。

2008年9月、米議会はこの兵器1000基を7700万jでイスラエルへ売却することを了承、同年12月に現物がイスラエルへ搬入されている。イスラエルがDIME購入第1号の国である。

DIMEは公式に実験されたことがないので、現在ジュネーブ協定の禁止武器になっていない。しかし、こんな恐ろしい損傷を生み出す武器は当然、使用禁止にしなければならない。

それに、タングステンの長期的な環境への影響や、DIME攻撃を受けた家屋が住民にどのような影響を与えるか等は不明である。アリゾナ大学の癌研究者で、タングステンと白血病の関係を調査しているマーク・ウィットン博士は、「軍はタングステン使用を増加させる前に、それが健康に及ぼす影響をもっと研究することが必要だ」と意見している。

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