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▲ムハンマド(左)は武装グループへの参加を考えているが、ハッサン(中央)は「民間人」としてとどまることを強調した。ジャバリヤ難民キャンプはガザ地区で最も困窮した、人口の密集した地域の一つだ。(BBCニュースより)
更新日:2009/05/01(金)

[海外] ガザ/若者たちの絶望と怒り
──2月27日 『BBC電子ニュース』 ヒーザー・シャープ

戦禍のガザ

地下室で10人の若者がパラフィン・ランプを囲むように坐って、タバコを吸いながら話していた。ガザのジャバリア難民キャンプの中である。戦禍で黒焦げになったブロックの家々が肩を寄せるようにひしめきあっている。あちらこちらでハマスやイスラム聖戦の旗が風に揺れている。

ここは、先日の攻撃でイスラエルが殲滅しようとした、ロケット砲を発射する党派の人々がよく出入りする場所である。このキャンプで暮らす欲求不満を抱えた、その多くが失業している若者たちは、武装党派にとって人材リクルートの標的である。

しかし今、暖房のない地下室で22日間続いた攻撃を思い返している若者たちは、復讐を語ると同時に絶望を吐露していた。10人のうち半数が一時武装グループに所属した経験があると言い、残る半数が武装抵抗組織に入りたいと言った。

「ぼくは軍事行為を避けていました」―21歳の学生、アハマド・アル・カティーブが語った。「卒業して、外国へ逃げ出したかった。それに死ぬのが怖かったのです」。しかし、イスラエル軍の砲撃で家が壊され、身分証が瓦礫の中に埋まって紛失、試験も受けられない状態となってから、「考えが一変した」と言った。スポーツ科学を専攻しているモハンマド・アル・ムカイド(22歳)は、数メートル先にいた3人の子どもが空爆で殺害されるのを目撃した。「子どもたちはバラバラの肉の小片となってぼくの目の前で飛び散りました。助けたかったが、何もできなかった。ぼくは抵抗党派に加わるつもりです。何もしないであの子どもたちのように殺されるよりは、祖国を守って死ぬ方がましだ」

23歳のハッサン・アブ・アル・ジェディアンは、元々、武力抵抗に関心がなかったが、ガザ攻撃の後もその気持ちは「変わらない」と言った。空爆で従弟の顔が吹っ飛ぶのを目撃したり、車を運転中に前の車に爆弾が着弾して、3人の青年が死ぬのを見たが、「自分は民間人だから」とだけ言った。

ぼくらは死んでいる

イスラエルのガザ封鎖のため、ほとんどの若者は失業していて、人口密集地ガザ回廊に閉じ込められたままである。2006年にハマスが選挙で勝利したために、イスラエルはガザ封鎖を強化し、1年後には武力で抑え込もうとした。イスラエルはハマスをテロ組織と見なしているからだ。

教育を受けた者にも仕事がなく、外国へ出国したいと思っている若者が多くいる。「ぼくらは死んでいるのです。イスラエルの弾で死ぬか、生きたままでも死んでいるのです」と、マハムード・アブカマール(22歳)が言った。

小さな武装組織の一つPFLPの政治指導者ラバハ・モハンナは、イスラエルのガザ攻撃以降、自爆攻撃志願者が多くなったと語る。多くは若者で、親族や家屋を失くしたり、あるいはそういう経験をした友人を持っている人たちだ。

しかし、圧倒的なイスラエルの戦力と、パレスチナの内部対立のために、意気消沈している若者も多い。ジハド・アル・アジュラミ(24歳)は2年前戦士だった頃に受けた頬の傷が生々しく残っている青年である。彼は、ハマスとPA(パレスチナ自治政府)と繋がっているファタハとの抗争が公然化したときに、戦士を辞めた。彼が働いていた仕事場は、封鎖で原料が入ってこなくなったので閉鎖になって久しい。「以前は日当200シェケル(50j)稼いでいたが、今はタバコ代も借りなければならない。どの武装組織もそういうぼくを助けてくれない。ぼくも武装組織のために働くのはやめた。戦争中は、みんなが戦うこと、復讐すること、軍事行動を起こすことを考えていた―でも、どうやって戦うのです?イスラエルのF16戦闘機にどうやって戦えるのです?」

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