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更新日:2009/03/24(火)

[反貧困] 本当に困窮する人に届かないまやかしの「定額給付金」

野宿生活者・日雇労働者が大阪市と交渉

「与党のバラ撒き政策」と批判される定額給付金。しかし、その一方で失業・ワーキングプア等で「貰えるものなら、貰いたい」と給付金を待つ声が存在するのも事実だ。

「あまねく給付」と決めて、総務省は受刑者や死刑囚についても「支給すべき」としておきながら、最も生活が困窮している野宿生活者・日雇労働者・家庭内暴力(DV)被害者・派遣切り労働者・外国人労働者・ネットカフェ難民らの手に行きわたらないという致命的欠陥も抱えている。

この定額給付金について、野宿生活者たちが大阪市と交渉を持った。(編集部)

野宿者に支給の方針出さない大阪市

「野宿してる友人も、みんな定額給付金をもらえると思ってますよ。『大臣が《ホームレスの人にも支給するようにしたい》って言ってたから間違いないやろ』って」(野宿生活者Aさん)──3月5日、港区民センター(大阪市)で釜ヶ崎の労働者・野宿生活者約30名が定額給付金をめぐって大阪市と2度目の交渉を持った。釜ヶ崎地域合同労組・釜ヶ崎炊き出しの会が呼びかけたものだ。

この日の交渉は、「2重支給を防ぐために、住民登録がない人には支給できない」と突っぱねる市側に、「本当に必要としている人たちに支給できるように対策を考えるべき」と要求する内容だった。

掲げた要求は、@住民登録する場所がない人たちについては、あいりん労働福祉センター1階噴水跡地を住所として登録し、支給すること、A釜ヶ崎解放会館等に住民登録していて大阪市が職権消除2088人については住民登録の除票で支給すること、Bあいりん職安発行の日雇労働被保険者手帳を持つ人に支給すること、C病気やケガで大阪府下の病院に入院している日雇労働者たちにも支給すること、D警察や拘置所で未決勾留されている人に行き渡るようにすること、の5点。

「『あまねく給付する』って何や?」と労働者から質問が出る。「『全員に』ということです」「じゃあ、何で釜ヶ崎の労働者や野宿者がもらわれへんの?」「…」大阪市は一言も返答できない。市側は、「制度の主旨に反している」と認めながらも、「総務省からの回答待ちである」と繰り返すだけだった。

野宿生活者のTさんは語る。「大阪市は、07年3月に、『居住実態がない』と釜ヶ崎の住民登録を強制削除した。そんなことは独断でやるくせに、どうして給付金支給の方針は独自に出せないのか!」。

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