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「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」
(2007年/日本/190分/若松孝二監督)
更新日:2008/06/15(日)

[情報] よど号ハイジャック当事者が観た映画「実録・連合赤軍」映画評
──かりの会(ピョンヤン) 若林盛亮

「自己否定」した「学生エリート」

5月初旬、若松孝二監督とピョンヤンでお会いし、「実録・連合赤軍─あさま山荘への道程」を皆で観た。

映画の中心は言うまでもなく、学生運動から銃による革命戦争へと至る過程で起きた「仲間殺し」という重い事実だ。あの映画で、「革命戦争は解毒剤である」という言葉が妙に私の頭にこびりついた。

「総括」の名による仲間の「敗北死」「処刑」の後、残った部隊が雪中行軍で唱和する彼らのスローガンである。体内の毒を解かす、すなわち自己変革の闘い、それが革命戦争だという思想だ。私はこのシーンから「自己否定」という言葉を思った。

当時のベトナム反戦、反安保の闘いは、全共闘という組織と運動を生んだ。その発端となった東大全共闘から生まれたスローガンが「自己否定」だった。当時の大学生は社会的エリートであり、特に超エリートたる医学部に始まる東大闘争が生んだのが「自己否定」というキーワードだった。

「自己否定」は、偽りに満ちた日本で社会的エリートの道を選ぶのか否かという自分の「生き方」を問うものだった。この「自己否定」の象徴が、エリートと対極にある「暴力肯定のゲバ棒とヘルメット」という闘争スタイルだった。

この斬新な運動は若者の心をとらえ、またたく間に全国の大学に飛び火し、高校生にまで及ぶ全共闘運動の高揚を見た。これに新左翼各党派も乗った。世界中が若者の「革命」に揺れた。

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