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▲藤平暢木さんは、「おかしいものがいっぱいある」と感じてきた。
更新日:2008/06/15(日)

[情報] よつ葉農業塾/今まで身につけたものをほじくり返して見直す
──能勢(大阪)よつ葉農業塾 藤平暢木(のぶき)さん

農業はそんなヒントになる

関西よつ葉連絡会が主催する新規就農支援事業「よつ葉農業塾」。昨年の3月から2年間の予定で、能勢町の農場に20代の2人が飛び込んだ。

新自由主義グローバリズムのもと、農村の荒廃と中小農業者の経営の逼迫が深刻化する一方で、都市で暮らす人々のあいだでは農業への関心が高まっているという。

「ハマったらけっこう一気に行っちゃうんですよ」―藤平暢木さん(24)は大卒後に就いた食品関係の会社を飛び出した。「続けていくつもりだったんですけど、いろんなことが重なって…」

たまたま立ち寄った雰囲気のいいカレー屋にフライヤーが置いてあった。『農こそハーモニー』(06年10月9日、「農を変えたい!全国運動」関西地域ネットワーク主催)。カレー屋の店長さんにも勧められた。「うわ、これめっちゃ行きたいわ!」。

勤めていた会社は初任給は約25万円だったというから、近年かなりの好待遇だった。就職活動では特にやりたい仕事があったわけではなかった。「ぼくだいたい人見て決めるんですよ。まあ営業がなんとなくしたいと思ってて、職種は何でもええわというかんじやったんで、面接官見て決めようと思ってたんです。」15社ほどの面接を受けたが、ほとんどが営業。運良く採用されたが給料はほとんどを遊興費に遣った。「結構金遣い荒いんですよ。欲しいもんいっぱいあって、使うの好きで。友だちとの飲み食い代にぽこっと使うとか。車も現金でどかっと買って。」

『農こそハーモニー』のイベント当日、出勤予定の日だったが、急に休みになった。縁を感じた。よつ葉はカルビスープの試食を提供していた。「それがうまくて、1回食べてもっかい食べたんですよ。新規就農相談コーナーで三社くらい話したんですけど、やっぱりよつ葉がええなと思って。」

方向転換を心に決め、職場の上司に相談した。「農業やりたいんですよ」―「ありえへん」と即断された。上司は農業高校出身で、その難しさを知っていた。「ほんまやめとけって言われました。」だが半年後には辞め、よつ葉農業塾に申し込んだ。

暮らしは春からがらっと変わった。能勢の農場にやってきたのは一昨年の3月。他の社員との2段ベットで共同生活。朝日の昇る前から暗くなるまで自然とのつきあい。街には週に一度帰るだけだ。だが、生活スタイルの変化はあんまし気にならない。

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