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更新日:2006/03/23(木)

[政治] 重信房子「判決によせて」

判決は 終わりにあらず始まりと まつろわぬ意志 ふつふつと湧く ──重信房子

本日の公判で懲役20年の刑が言い渡されました。不当な判決に怒りと、がっかりと、やる気と、まだ興奮しています。

検察の調書捏造とそれにもとづく過激で過剰な糾弾の論告求刑は「超法規」を強いた「日本赤軍」のリーダーだった者に対する報復の“国策”に満ちていました。今の司法は、それに対して権力の補完の役割しか果たしえないのでは……と危惧していました。そしてそのとおりに結果しました。日本の司法の歴史は、公安事犯に対して「疑わしきは厳罰」で報復してきた歴史だったと改めて思います。裁判官にとって「無難」で安全な判決となっています。司法の公正と独立性は望めないのでしょうか。

判決文は事件を事実にわけ入って検証せず、バズーカ砲の調書引用に至るまで、もっぱら検察論告をなぞっています。不当に作文された75年E調書R調書などを全面的に信用できるとして、それに依拠して有罪としました。そして「翻訳作戦」、「ハーグ事件」、「ハーグ2次作戦」を並べて、一連の被告の犯行として言い立てたのは驚きでした。「翻訳作戦」や「2次作戦」をクローズアップして、証拠のない「ハーグ事件」の共謀を状況的に示したいようでした。しかし「有罪」としながら裁判長は、「組織を統括するリーダーとして主導したとまで断ずることはできず、無期懲役は重きに過ぎる」として無期を退けました。この点には権力のままにのらず、裁判官の「良心」を示したかったのでしょうか。法に忠実な権威ある判決ではなく、現在の権力に迎合した不当な判決です。怒りと抗議をこめて、再び「ハーグ事件」無実を主張します。

これまで支えてくださったみなさんに感謝すると共に、今後とも、どうかご支援協力をお願いします。

本日傍聴くださったみなさんの顔を思い返しつつ、一人一人の連帯と愛情の心が伝わり、ありがたい思いに満ちています。みんなの支えに応えて再出発したいと願っています。みんなに感謝しつつ、連帯と再出発のあいさつとします。

公判閉廷後の地裁の仮監舎にて 2月23日

(「オリーブの樹」と共同掲載)

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