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更新日:2005/11/03(木)

[コラム] 「もう一度日本人を信じて見なさい」と中国の父は言った
──深見史

右折禁止違反が「公妨・傷害」事件に?

今、宇都宮地裁では、ある「軽微な」事件の裁判が続いている。被告人は若い永住者の中国人女性、罪状は「公務執行妨害」「傷害」である。

一年前のある日曜日、彼女は右折禁止道路をうっかり右折し、網を張っていたパトカーに止められた。この、罰金を払えば済む単純な交通違反が、なぜ「公妨・傷害」での逮捕・一二日間の勾留・起訴に結びついていったのか?その不可思議な経緯が一一回の公判の中で徐々に明らかになってきている。

「中国人か?出身は?」などと交通違反と無関係な質問をされた女性は、違反手続きは終了したと思い、警官から免許証を取り戻して車外に出た。ところが、手続きはまだ完全に終わっていなかったため、警官は女性を追いかけ、彼女の腕を捕んだ。彼女は驚き、また同時に、彼から醸し出される差別的雰囲気に恐怖し、周辺の住民に助けを求めて叫んだ。野次馬の集まりに焦った警官は「この人はパスポートを持っていないから逮捕だ」と言ってしまった。(外国人登録証を持っている人にパスポートの携帯義務はない)

逮捕後、財布の中身(紙幣・カードなど)をすべてコピーされ、「中国人はみんな拳法ができるんじゃないのか」などと意味不明の質問をされた彼女は、一二日間身柄を拘束された。偽造紙幣もオーバーステイ容疑も見つけられなかったためか、身長一八〇センチ・柔道有段者のベテラン警察官が小柄な女性に怪我させられたとする、極めて不自然な事件ができあがった。

逮捕劇の真相はまだ憶測の域を出ないにしても、これは「うっかり間違って逮捕してしまったために、後から逮捕理由をでっちあげた」警察による創作事件だ。

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