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更新日:2005/03/05(土)

[コラム] 9.11疑惑を問い、ブッシュの戦争にNO!
──グローバルピースキャンペーン きくちゆみ

ブッシュ再選抗議 アメリカをボイコット

毎年、農閑期の一月から三月までは、自給暮らしをしている南房総のハーモニクスライフセンターを離れて海外を旅する。九一一事件以降、三年間はアメリカを周り、「グローバルピースキャンペーン」で出会ったアメリカ人活動家たちとの親交を深め、次なるプロジェクトを相談し、立ち上げてきた。そんな中で生まれたのが米国主要紙への反戦広告や、ハリウッドの看板広告(ビルボード)であり、反戦コミック『戦争中毒』やドキュメンタリー映画『テロリストは誰?』や『九一一ボーイングを捜せ』である。

今年も、これらの作品を持ってアメリカを回るつもりでいた。ところが一一月の大統領選挙で、ブッシュ大統領がまたしても不正な投票操作疑惑が解明されないまま、再選されてしまった。アメリカ市民からの大統領選挙やり直しや票の数え直しの要求もあったが、メディアがほとんどこの問題を取り上げないまま、あっさりブッシュ大統領が再任し、現在に至っている。

私はこのことに対する抗議をこめて、ニューヨークタイムズ紙に「あなた方がまたもやインチキな選挙でブッシュ再選を許し、不当な戦争と占領を続けるなら、私は当面アメリカをボイコットします」と投稿した。あいにく紙面には掲載されなかったが、インターネット上ではこの手紙があちこちに転送され、多くのアメリカ人やカナダ人、イギリス人、オーストラリア人からも賛同の手紙を受け取った。

というわけで、この手紙の内容を実行に移さない訳にはいかなくなり、この冬のアメリカ行きは止め。せっかく二本の映画が完成したので、これを持って英語圏へ行くことにした。寒いのは苦手なので、選んだのはオーストラリアとニュージーランド。自由なコミュニケーションができないと仕事にならないので、今回はこの二カ国にターゲットを絞り、『九一一ボーイングを捜せ』のDVDを二〇〇枚、『テロリストは誰?』のDVDを二〇枚、『戦争中毒』を五〇冊持って、出発した。

9.11への米政府関与を疑うNZ市民

オーストラリアは、ハワード首相になってから更なる保守化が進み、米国寄りの政策がより鮮明になってきている国で、日本と政治状況が良く似ている。市民は戦争にもイラク派兵にも概して反対だが、政府は国民よりも米国の言うことを聞く。難民に対する不当な扱いがたびたび表面化して国際的な非難を浴びているのも、日本と似ている。

そんな中で、見ず知らずの私たち家族を暖かく迎え入れてくれたのが、少数民族や難民たちに映画製作を教えている、ビデオプロデューサーのマーサ・モリソン。彼女は私たちのホームページを見て、すぐに受け入れを決めてくれた。ボランティアをしていると、こんな嬉しいこともある。

オーストラリアで最初の上映会は、マーサの家の庭で行われた。シドニーの町中でありながら、広い庭には夏野菜が植わっていて、毎日収穫して料理をさせてもらう。当日集まったのは三〇名ぐらいの人々で、反戦連合の若い活動家も来てくれた。多くの人がDVDを食い入るように見て、その後活発な意見交換が続く。満天の星空の下で、蚊の攻勢と戦いながらの上映会は、大成功だった。

一回目が成功すると、あとは口コミで次から次へと上映会が決定していった。

結局、三週間の滞在の間に、ニューカースル、コフスハーバー、バイロンベイ、サンシャインコースト、ブリスベンと全七カ所で上映会と講演会を行うことができた。オーストラリア滞在中、ホテルへ泊ったのはわずか三日で、あとは新しい友人たちの家にお世話になった。

次のニュージーランドは生まれて初めての訪問。平和活動を通して親交があった平和財団のケイト・デュースさんを訪ねる。彼女のお陰で、クライストチャーチとオークランドで上映できた。オーストラリアとの違いは、市民のほとんどが九一一事件には米国政府が関わっているのでは、と疑っていること。メディアだけでは本当のことがわからない、と、各自がネットで情報収集をしている。そんな意識の高さが、ニュージーランドがイラク派兵を行わない決定につながっているのだろうか?

平和で持続可能な共同体をどう作るか?

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