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更新日:2005/02/18(金)

[社会] これが「国営暴力団」=西成署の実態だ
──インタビュー 山橋宏和さん(元・日中友好協会西成支部)

編集部より

どうも最近は、警察の鼻息が荒い。ビラを撒いたら「住居不法侵入」で逮捕。デモに参加すれば、ビデオ撮影されたり、参加者に暴行が加えられたりもする。

東京では「街の浄化」などというスローガンを押し立て、特に風俗店や路上看板の取り締まり、さらに有無を言わせない職務質問・所持品検査が行われているという。

弊紙でお伝えしている、大阪府警・西成署による稲垣浩さんと労働者・Aさんへの不当逮捕も、そのそもそもの発端は、11月25日に西成署であった、2人の労働者に対する殴る・蹴るなどの暴行事件への抗議行動だった。

大阪府警西成署は、これまでどんなことをしてきたのか?西成署に暴力を受けたり見聞きした人たちの話を、連載でお送りしていきたい。

1回目は、かつて「日中友好協会西成支部」で活動されていた、山橋宏和さんに話をうかがった。(編集部 小比類巻)

警察が「法」の裏でやっていること「ガサ入れへの抗議に行ったら暴行され記憶を失った!」

──暴力を受けたのは、いつ頃のことですか?

警察からボコボコにされた事って、数え切れないくらいあるんやけど…。まず思い出すのは、七八年に、西成署で軽い記憶喪失状態になるまで殴られたことですね。

その当時、私たちは「日中友好協会西成支部」で活動していました。

一九七八年、東京の方で、爆弾事件の犯人が指名手配になったか捕まったとかで、西成支部の事務所にガサ入れ(家宅捜索)が入ったんですよ。

──ガサ入れの口実は何だったんですか?

ガサ入れの理由は、「犯人が事務所へ立ち寄っている可能性がある」。だけどそんな事実は、実際のところ、まったくないんですよ。俺らとしたら、青天の霹靂なわけです。

警察は、日中友好協会の会員名簿を押収していきました。それだけでなく、ガサ入れの名目に関係のない、ビラの写真も撮っていったんです。

それで「返せ」いうことで、西成署に抗議に行きました。最初は、西成署前でマイクで抗議していて、労働者が西成署を包囲するような形になりました。大きな抗議行動になって、翌日の新聞にも載ったはずです。

──その抗議行動に対して、警察が手を出してきたんですね。

俺も入れたメンバー三人が西成署の中に入って、正式に抗議しようとしました。そしたら、いきなり帽子かぶった機動隊みたいなのが一〇人くらい出てきて、西成署の敷地内の駐車場へ三人とも引っ張っていきました。

そこで機動隊の上官が「後で写真撮ったりせんとイカンかもしれんから、顔だけは何もするな」「それ以外は何してもエエ」と命令すると、機動隊員がワッと襲いかかってきました。

──どんな暴行を受けたんですか?

警察の装備に、鉄板の入った靴あるでしょ、俺らは「乱闘靴」って呼んでるけど。あれで身体中思いっきり蹴ってきたし、殴ってきた。気絶したら、頭からホースで水かけて、気がついたらまた殴るわ蹴るわ…。

頭も蹴られたから、たんこぶいっぱい出来たり、頭が割れて出血して、Gパンなんか血みどろでしたね。

そのうち意識がなくなって、気がついたら自分がなぜここにいるのかも、どうして警察でボコボコにやられてるのかということも分からなくなっていて、「俺、なんか悪いことしたんかな?」と思ったんですよ。記憶障害を起こしたんでしょうね。完全に記憶が戻るまで、二〜三日かかったかな…。

殴られていたのは、外から見えない所なんやけど、西成署の周りにいた労働者は、俺らが連れ込まれたのを知ってるわけですよ。また、他の二人が大声で叫んでくれたので、大勢の労働者が、鉄格子をガンガン叩きながら、「早く出せー!」と抗議してくれたんです。それから俺ら三人は、そこから放り出されるような形で、やっと解放されました。

壁新聞への弾圧で派出所に連れ込んで暴行!

──その他で、西成署に暴行されたことはありますか?

「釜ヶ崎新聞社」で、センター(西成労働福祉センター)に壁新聞を出していた時の話です。「釜ヶ崎新聞社」では、一九七八年五月から二〇〇二年まで、センターで壁新聞を出していたんですよ。

初めは新聞をセンターの柱に貼ってたんやけど、センターの管理人がその新聞を破りに来るんです。警察に援護される形でやってくるんで、抗議する時に下手に手を出したりすると、もう確実に逮捕されるわけです。

だから抗議する時は、両手を後ろに回して押しくらまんじゅうするような感じで、抗議してたんですね。

そのうちこちらも考えて、新聞を貼るんじゃなくて、サンドイッチマンみたいに自分の首から新聞を下げて、センターで立ってたんですわ。そうしたら、警察が身体ごと持って行くわけ。あからさまな言論弾圧やね。

今はもうないけど、道路をはさんでセンターの向かい側、JR新今宮駅の下に派出所があったんです。そこに毎日のように連れ込まれて、毎日ボコボコに殴られてたんです。新聞は一〇数年間、毎日出してたからね。

──ひどい話ですね。ところで、最近の西成署は、昔と比べてどうですか?

本質は昔と全然変わってないと思うよ。警察は労働者のことを虫ケラにしか思ってない。

反対に、労働者を食い物にするような連中に対しては、取り締まらなかったり、捕まえてもすぐ釈放したりしてる。「弱い者いじめ」以外の何ものでもないよ、警察は。

西成署も、自分たちがメチャクチャやってるのは分かってるんだよ。「釜ヶ崎の中だけやったら、何やってもエエんや」と思ってる。ところが、そういった実態が西成の外へ知られるのを、ものすごく恐れているわけですよ。

「警察の暴行・不祥事」募集!

※大阪府警/西成署警察に限らず、警察から受けた暴行や、理不尽な仕打ちなどの体験談を募集します。体験したこと、目撃したことなど、些細なことでも構いません。

国家権力を笠に着る、恥知らずな連中の実態を、ぜひお寄せください。お待ちしています(編集部)

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