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更新日:2004/03/06(土)

[政治] 拉致問題/帰国して政府・公安の不当性を明らかにします
二月四日 「かりの会」魚本民子

共和国敵視政策のための弾圧と闘っていきます

昨年、NHKスペシャルで「拉致」疑惑が報道され、貴紙に「私は『拉致』をしていない・政府・警察・マスコミ一体となった『陰謀』─」(第一一四九号)を投稿させていただいた「かりの会」の魚本民子です。自らにかけられたこの「拉致」疑惑を晴らしていく最善の策は、私自身が帰国して真実を訴えていくことだと思い、今回、帰国を決意しました。手続きが順調に進めば、二月下旬の帰国となります。

私が帰国すれば、即、逮捕・拘留となるでしょう。去る一月一一日、私が帰国を明らかにするや否や、警視庁は「帰国すれば逮捕する」と発表しました。これもおかしな話で、私に出されている逮捕状は、「期日までに旅券を返納しろ」とする行政措置に従わなかったという《旅券法違反容疑》と、銀行口座を仮名で開設したという《有印私文書偽造、同行使の容疑》です。

これらの容疑は法的に見れば、元来、逮捕され長期拘留されるようなものではありません。にもかかわらず警視庁があえて逮捕・拘留しようとするのは、「拉致」疑惑をかけているからです。すなわち、悪名高い「別件逮捕」だということです。

この「拉致」疑惑に関しては、私は今まで一貫して身の潔白を明らかにしてきました。。私は朝鮮民主主義人民共和国(以下、共和国)に行きたいという人の手助けをしたことはありますが、人を騙して共和国に連れていったり、または「共和国の工作員」にするために人を連れ出すようなことは一切していません。いわゆる「拉致」の事実がないのですから、ないと訴えているのです。

日本の平和と自主のために闘います

今年一月警視庁は、帰国した六人の子供たちに成田空港で身体捜索を行い、私の裁判の事前協議のために訪朝した、川口弁護士と山中救援センター事務局長が所持していた裁判資料やメモを押収する、という暴挙を働きました。「警視庁なら国の法や制度と関係なく、誰に何をやっても許される」といったこのような愚挙は、まさにファッショとしかいえません。

私は帰国後、裁判過程を通じて、身の潔白を明らかにすることはもちろん、アメリカに追随し、共和国を敵視するために、私たちへの不当な弾圧を行ってきた政府と公安の汚い手口を、一つ一つ暴いていきます。そして私は、これを自身に対する政治的弾圧としてだけでなく、「戦争か平和か」「自主か従属か」という、わが国の運命に関わる問題としてとらえ、不当逮捕・長期拘留攻撃に反対し、あくまで日本の自主と平和のために生き、闘っていくつもりです。

私は、最後まで頑張っていきます。読者の皆様、私の帰国と裁判闘争に対するご理解とご支援を、よろしくお願いいたします。

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