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編集一言2010年09月ログ

新しい風
 新しい風は南米からいつも吹いてきている。次の社会に向けた壮大な試みが続けられており、そこにはきっと、多くのヒントがある。
 わが社会は糞詰まりの状態が続き、抜け出す糸口さえ見えてこない。ピンボケな政治家群がそれに輪をかける。政党の数は随分増えたが、モノになりそうなものはあるのだろうか? 目先でしか動かない連中ばかりいても、碌なことはない。問われているのは、根本的な変革のありか。それに応える「政治」。
 「資本主義社会の柔軟さ」(行き詰ったと思ったら、また形を変えてはびこる分野を創造する)も、生き延びるたびに愚かさの度合いを深めている。クレジット社会で孫の代まで食いつぶす、何も生み出さない「マネーゲーム」にうつつを抜かす。水や空気、命そのものまで、「商品」としてやりとりする。どれも先は見え、希望のかけらもない。
 土の制約を受容しながら、持続的循環的なサイクルを重んじて生きる社会。そこに住む人々(その単位は限りなく小さい方がよい)に、何よりの決定権をお互いが保証する社会。農業などが産業の中心となる社会など、言ったところで笑われるだけだが、今大騒ぎする「温暖化=CO2問題」など直ぐ「解決」するのでは? 便利さ、豊かさの追求と言いながら、結果「ごみ」を作っただけ!。
 もっと、夢みたいなことをいう人々が増えてくれば、また違った動きが生まれてくる。自分たちの未来をくだらない「政治家」に委ねず、10年、20年先を思い描きながら、今をどう生きるか?を考えれば、人生は楽しくなるかも!。
 暑い夏にクーラーを拒否し、うなされながらの戯言ですが…。(S)
2010年09月18日更新
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作るより壊すほうが大事
 分子生物学者の福岡伸一が、女優の小泉今日子との対談で、「細胞にはつくる仕組みより、壊す仕組みの方が、何十倍も精妙にできている」と話していた。何故壊すのか。壊さなければ新しいものがつくれないから。
 7月11日の参議院選挙の結果は、新しい政治をつくると叫んでみても、壊すことの出来ない政党への、有権者の厳しい叱責だった。民主党しかり、自民党しかり、公明党しかり、そして共産党も。
 「みんなの党」なんて、みんな大して期待なんぞしてません。とりあえず、書く政党もなかったし…。そんなアブクの如き党に比例区でおくれをとった公明、共産こそ深刻。
 そして、確実に壊れ続けているのは、日本の代議制度そのもの。民意、民意と眼をキョロつかせ、反射神経を競う政治屋ばかり。日常生活世界に根を下ろす政党は皆無となった。
 代議制度の機能不全は相当、長期に続く。既成政党の離合集散も始まったばかり。目先の損得でしか動かぬ、理念なき政治屋の実態は、更に国民の前に暴かれざるを得まい。
 古今東西、危機の始まりの時代に立ち向かう原則は、「足元を固めよ」。世界に眼を凝らせ。理念を研ぎ澄ませ、あせらず、危機の深化に備えよ。
 下獄が決まった重信氏の健康を願うばかり。(M)
2010年09月08日更新
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各個の「世界」すら変えている、情報収集の形
 新聞やテレビは、世の中に「かたち」を与える。新聞のトップ記事やテレビのトップニュースは、その日で最も大事な出来事を、政治欄や社会欄や文化欄は、世の中のさまざまな現象を適切なジャンルごとに分けて伝えてくれる。
 マスなメディアが取捨選択する情報から目を背けて、ウェブ上の情報を自分で収集するようになると、一つ一つの情報が大量無差別に入ってくるだけで、そこにかたちがないので世の中はなんだかノッペラになる。そこに自分なりのかたちを与えるにせよ、各人が好き勝手にそんなことをやっていれば、もはや世の中というものが存在しなくなる。
 カシミール地方のゲリラがバスに放火したとか、イギリスの某大学の哲学科が閉鎖されるとかのニュースに自分なりのかたちを与えようとする私と、ワールドカップの試合結果と、芸能人の離婚話と、参院選関連ニュースをパッケージで受け取る隣の部屋の住人とのあいだに共通の世の中はない。それでも近くのスーパーの安価な野菜の質や、選挙カーが候補者名をがなり立てる騒音へのいら立ちは共有できる。すれ違う世界のイメージの中に閉じ込められている私たちが、隣人との「世間」話から新たな「世の中」への道筋をつなぎ直すチャンスは、日々生じては消えている。(O)
2010年09月06日更新
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