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編集一言2008年02月ログ

コラムの真髄
 「コラム」という作品は直球ではなくカーブだよ、と教えてくれた先輩がいた。短く、起承転結を激しく、そしてストンと曲げて落とさなくては。
 ただ激しいだけの言葉に人の心は動かない。厳しさの中にユーモアを。ただ理路整然と正しい言葉を並べたって、誰も読んではくれないもの。人に読んでもらえない文章は、自己満足にすぎぬもの。
 読んでもらう相手の顔をいつも思い浮かべ、その人の心に届くかどうか、常に、繰り返し繰り返し問いかけてみよ。読んでもらう人を具体的に想定しないで書く文章ほどたいくつなものはない。己の心の熱を込めてぶつけろ。
 アイオワ州の党員集会で敗北したクリントンがニューハンプシャーで復活をとげた。窮地に陥って、おもわずさらけ出した表情が、理知的で冷たい女と、それまで顔をそむけていた女性をつき動かした結果だという。さもありなん。
 ひるがえって、最近の己はどうかと問いかけてみる。したり顔で、気持から老成化してはいないだろうか。一つの言葉に、一人との出会いに、熱は込めているか、必死さは常にあるのか。
 このコラムはかつて「火焔ビン」と名乗っていた時代がある。敵に怒りを込めてぶつけるコラムだ。その時代を生きた「老」氏が逝って早や1年。今もその姿勢を思い起こす。
 前世界の獄中で、今年も新年を迎えた同志達に、連帯の志を送りたい。人間社会の解放にむけ心をつなごう。(M)
2008年02月26日更新
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「情報公開請求体験ツアー」実施 大阪府知事や大阪市長の「情報公開」の公約は本物か?
 大阪府知事選挙で当選した橋下氏はマニフエストで「情報公開の徹底した大阪に」として情報開示を専門的に担う部局を設置し、府民に徹底的に行政をチェックしてもらう体制をつくる、府職員OBの再就職先のチェック、随意契約の審査、全国自治体の情報公開ランキングでトップになると掲げています。
 また年末に選出された平松大阪市長もガラス張りの徹底した情報全開を進めるとしています。このような公約が、実際はどうなっているのか?具体的な請求項目を設定して、公開度を実際に試してみませんか。
 当ネットワークでは、どのような項目が最もふさわしいか、検討して、大阪府や大阪市に「情報公開請求体験ツアー」を実施する予定です。会員の皆さん、ご意見をお寄せください。(大阪府や大阪市の情報公開条例では「何人も請求できる」となっています)
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知る権利ネットワーク関西/〇七二─二三二─八三九八 野村孜子
2008年02月23日更新
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国境爆破
胸のすくような「暴力」が行使された。人々の切実な要求に応え、誰一人傷つけることなく「破壊行為」が敢行された。ガザ南部の国境爆破は、「国境」という国家の基幹部を打ち壊したにもかかわらず、深刻さよりもむしろ可笑しさのほうが勝っている。国境破壊という大きな打撃にもかかわらず反撃する大義を見出せないイスラエル軍・政府は大いに慌てているに違いない。パスポートコントロールもなく自由に国境を行き来できる──破壊された鉄の壁から希望が世界に広がった。無名の戦士たちに最大限の拍手を送りたい。(平野)
2008年02月12日更新
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限界に来ている資本主義
 「諸行無常」「盛者必衰」「奢れる者久しからず」、好きな言葉の一つである。ただし、その真実は人の一生という時間の中での話ではないのであろうから、生身の一人としては、傍観的な解脱した心境にはなれそうもない。
 根っこを揺さぶる大きな変化は50年単位、修正を迫る変化は10年単位におこる。そんな歴史の時間感覚なのだが、資本主義的な仕組みをも侵食していく領域(人の生命・精神まで侵食されている今)がもうこれ以上何処にあるのか、という程余地がなくなり、多くの人にとっては「魅力のない苦痛のみの仕組み」に変わりつつある。資本主義が生まれて400年余りになるが、限界に来ていることに変わりはない。ロシア・中国の試みは根本的な変化を求める「途中での失敗の試み」と位置付けられるべき事柄だと考える。
 強権による支配の維持が目立つようになってきたのも「弱ってきた」現れではと思う。
 そんなことで、今年も足掻き、少しでも遠い先を視る努力をしながら、目先の様々な事柄に抵抗していく元気を持続できれば、私的には良き哉である。(S)
2008年02月09日更新
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限界集落のさらに奥に移り住む若者たち
 地殻変動が起きている。日本では消滅の恐れのある限界集落が2400あるという。しかし限界に来ているのは村ではなく、町なのだ。例えば、限界集落からさらに山道を登った山間地の村に、有機農業をやりたい若い3組のカップルが移り住み、ベビーラッシュとなっている。この集落は3人に1人が30歳以下だという。
 持続不可能な商工業文明の限界を感じ取った若者が、極北の地といえる場所で、農的くらしへと向かっている。そこでは農と食と環境そして生命を本気で見つめる農業の作法が必要だし、そのことを教える人が必要である。有機農業推進法はそのための法律として活用したい。
 環境破壊的な農業文明を反省的に捉え返し、世界中に有機農業を核とした環境保全型農業を実現したい。自給経済の再評価と抵抗拠点としての地域がそれを導くだろう。
 そのためには、持続可能な農業への支援を最優先にする工業を実現すること、持続可能な農業を支えうる商業システムを実現することである。これら農的工業、農的商業を統合しうる農業文明から農的文明へのパラダイムの転換が求められ、そこでは農・商・工業での労働の質と普遍性が問われるだろう。それぞれの場で時代を創り出そう。(I)
2008年02月07日更新
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『派遣』をめぐる論議
 昨年から『派遣』をめぐる論議が沸き起こっている。特に「日雇い派遣」は最悪で、労働組合も力を入れ始めた。一部は「日雇い廃止」を言い出している。全ての人の正社員・常用化に反対する。正社員化で安定はするが、縛りも増える。今の日本の正社員は「管理労働」である。日雇いは安定はないが、自由がある。私はそうして35年間、日雇いで働いてきた。そうした私のような存在は許されないのか。
 同一労働・同一賃金、との主張はあるが、日雇いには各種厚生保障や退職金がない分だけ、日々の賃金に加算されるべきだ。また、健康保険や失業保険も、先輩たちの勝ちとってきた、日雇い健康保険、失業保険の制度がある。仕事のない時の保障を含めて、今の日本の平均賃金を考慮すると時給1500円でも安いぐらいだ。
 ヨーロッパでは、雇用形態での格差に反対し、短時間労働や、日雇い労働でも、年間賃金で要求が出されている。パート・派遣の要求は、時給1500円、健保・失保適用というのが最大要求となるべきだ。
 安定した奴隷=正社員と、不安定な自由派遣労働者のどちらを選ぶかは本人の自由であるべきだ。(A)
2008年02月04日更新
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「弱者」の闘争力を軸とした「政治連合」
 昨年7月の参議院選挙で安倍政権は自壊し、代わった福田政権はC型肝炎訴訟の和解処理の支持率低下で動揺している。これは日本政治のミクロ現象にすぎないが、マクロ的にはグローバリゼーション政策では人類社会も自然環境も持続できない世界の危機が迫っている。
 その意味で、自民大敗も自・公政権崩壊も必然的結果であって、選挙結果も世論動向も一過性の浄化現象に終わりかねない。といっても政治的にも社会的にも、閉塞状態であって決め手が見えない。
 言うならば、「自民」と「民主」の「保守連合」の主導権争いなのであって、「公明」との連立が「弱者」取り込みのキィーワードなのである。いまの「民主」中軸の野党連合といっても「保守連合」の切り崩しにあえば「政界再編」に耐えられない。
 われわれの対抗力とは、「弱者」の闘争力を軸としたあらゆる政治的、社会的勢力の結集による「政治連合」しかない。声なき声が選挙や世論を動かさなければ政治は変わらない。
 選挙と世論調査がこれ程までに政党と内閣を直撃する時代は、新時代の到来に間違いない。「弱者」のエネルギーと直接的「政治連合」の結集こそ未来を切り拓く。(F)
2008年02月03日更新
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