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編集一言2006年03月ログ

玄海プルサーマル同意なんて許しません 直接請求で県民投票を実現しよう!
 プルサーマル阻止に向け、佐賀県では玄海原発三号炉におけるプルサーマル計画の受け入れの是非を県民投票を実施することで、阻止しようという運動が現在進行形で準備が進められています。「プルサーマル佐賀県民投票を実現させる会(仮称)」を立ち上げ、直接請求で県民投票の実現を求めるというものです。
 直接請求には有権者の五〇分の一の署名(押印)が必要です。佐賀県の有権者は約六十数万人だそうで、最低でも一〇万人の署名を集めるそうです。署名を集めるには事前に「署名収集人」を登録する必要があり、できれば全県下に一〇〇〇人の収集人を、少なくとも五〇〇人の収集人を集めて、運動をスタートさせたいとしています。署名を集める期間は一ヵ月。署名が集まれば、選管での審査ののち知事に請求され、知事は臨時議会を召集し「県民投票」について議会の判断を仰ぐことになります。
 さて、私たちにできることはプルサーマルを佐賀県民の問題として焦点化させることです。唐津ではようやくプルサーマルが自分たちの問題として目の前に迫ってきたような感じですが、古川知事のお膝元ではほとんど無風の状態です。最近、ようやく佐賀市内で新しい女性たちの動きが始まりましたが、まさにこれからという感じです。
 このまま、すんなりと「了解」できない状況を作り出すことが重要です。議会初日に二〇名ほどの傍聴人が居るだけで、議会がざわつきます。県庁前で座り込みが始まったら、さぞや驚きと衝撃が走ることでしょう。
 県庁前の座り込みと県民投票を求める運動が相乗効果を生み、佐賀県での反プルサーマル運動は大きなうねりとなって阻止する力となるはずです。
 みんなで佐賀県庁前に集まりましょう! 九州の反原発運動の底力を見せつけてやりましょう。(「脱原発ニュースレター」nl九/発行=「脱原発ネットワーク・九州」事務局)
2006年03月27日更新
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政界は修羅場だ 謎の多い民主党ニセメール事件
 二月一六日、民主党の永田議員は一通のメールを公開します。その内容は、「堀江ライブドア社長が社内の関係者に宛てたのもで、武部自民党幹事長の次男宛てに三〇〇〇万円送金するよう指示した」、というものでした。
 これを記者から聞かれた小泉首相は、直ちに「ガセネタだ」と断定します。小泉首相の秘書官三人の内、一人は警察庁出身者で、彼から聞いていたことを繰り返したに過ぎません。
 二月一八日、このメールを巡って衆議院で集中審議が行われましたが、メールの送り主とされた拘留中の堀江元社長は「そんなメールは送っていない」と、接見した弁護士に語ったと伝えられています。
 武部氏も「そんな金は受け取っていない」、否定します。
 このメールを巡る政界のドタバタ劇を見て、メールの送り主は、さぞ高笑いしていることでしょう。
 これで、前原執行部民主党の信頼はガタ落ち。前原代表は国会で小泉首相に「しっかりしろ」と、肩を叩かれる始末。
 結局、「メールはニセモノ」と民主党は謝罪し、野田国対委員長は辞任。次の国対委員長は七三歳の渡部恒三議員へバトンタッチ。だが、この事件はそれだけで終わりにしてはなりません。
 この事件のそもそもの発端である永田議員にニセメールを渡した、自称ジャーナリスト≠フ目的は、何だったのか。民主党を陥れることが目的だったのか。そうだとすれば、彼の背後にいた人物は誰だったのか等々、いまだに謎に包まれたままです。
 「世間知らずのボンボン」の集まりである民主党。この事件は「寝耳に水」であったに違いないでしょうが、これを薬に立ち直って欲しい。政界は「魔物の集まり」。いつ何時、後ろから刺されるか分からない世界。「修羅場だ」ということを、肝に銘じて欲しい。(渡辺)
2006年03月23日更新
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映画『ザ・コーポレーション』
 カナダ映画「ザ・コーポレーション」を見た。アメリカの企業が、儲けのためにどんなにエゲツないことをしているのかを実証するドキュメンタリー映画だ。ナイジェリアの内戦の原因は石油会社ロイヤル・ダッチ・シェルだったし、ブランド会社が第三世界の労働者を犠牲にして成り立っていることなどを次々に暴いていく。これは、これまでもよく言われてきたことだ。
 私が驚かされたのは、インドの女性が「生物を特許にするな」と主張することだった。ボリビアの水道会社の民営化はアメリカのベクテル社の儲けのためだったのに対し、ボリビアの民衆は「水は天からの授かりもの」として暴動をもって反対し、政権交換の原動力となった。
 一代限りの種は、収穫した作物の種を蒔いても芽は出ない。アメリカの種子会社が世界中の種を集めて独占し、そこから種を買わなければならない仕組みになっていることを前から聞いていたが、「種の自殺」で改めてその恐怖を実感した。
 キューバの友人が、日本の野菜の一代限りではない種を送るよう求めてきたが、私の知り合いの有機農業家は誰もほとんど持っていなかった。「持続可能な社会」を作っていくためには、資本に反対するだけでは間に合わない。ボリビアの民衆が水道会社を自分たちで立ち上げたように、自分たちで創り上げていくことの大切さを痛感した。(A)
2006年03月22日更新
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香港取材を終えて 連帯・協働のために議論を急ごう
 香港WTO抗議行動を通じて、韓国闘争団や香港民衆監察連盟(HKPA)の活躍に感心させられるのと表裏に、日本の運動の現状の力なさを痛感させられた。私が随行した「関西よつ葉連絡会」の派遣団の参加者からも「世界の中の日本の居場所、日本の運動の立場が明確でなく、わからなかった。」「香港の受け入れ態勢に感心した。ひるがえって、日本の運動の現状に反省させられた」といった感想が相次いだ。能勢町議の八木修さんは「日本の農民は存在感がなかった」「各国の参加者に日本の農業についての印象を尋ねると、ほとんどの方がイメージできないと返答してくる」と話している。
 全体として四〇〇人ほどが参加したとのことだが、それぞれの小グループがバラバラに参加していたという印象を持った。地域・アソシエーション研究所の山口さんはこう指摘する。「もちろん、こうした分散化傾向には、そうなるだけの歴史的経緯があり、相応の必然性も存在する。各々の課題を独自に深めていく必要性も軽視できない。表面的な枠組みを整えたところで意味がないというのも、その通りである。しかし、『もう一つの世界』の具体化とは、さまざまな角度から将来社会のイメージを描き出していく共同(協働)作業としてしかあり得ない」「したがって、われわれが内外を問わず、内実ある共同(協働)作業に向けた試行錯誤に踏み出せるか否かが、反WTO運動だけでなく、われわれ自身の今後にとっても、重要な鍵を握ることは間違いない。」
 私にとっても、「私たちは団結できる!ともに感動し、勝利することができる!」という連帯・協同への率直な思いを、この日本の中でこそ結実させたいという願いもまた、率直なところなのだ。
 「歴史的なしがらみを抱えた世代にご隠居いただくまでは難しいのかな」と嫌みも言いたくなるが、若い人が海外のたたかいに参加する機会を運動として積極的に作っていくことは、重要な課題だろう。HKPAのスタッフがこう指摘する。「日本のグループは(反WTO行動の)事前会議では若い人が折衝に当たっていたが、実際に(行動に)参加したのはおっさんばっかりだった」
 市場原理主義やグローバリゼーションに対抗する「たたかいのグローバリゼーション」を作ろうというのに、日本の各運動体がバラバラ、世代間の協働もマチマチな状況では、笑い話にもならない。
 連帯・協同のために、何が必要か。世代を超え、グループ間の垣根を越えて、議論を急ごう。(編集部・中桐)
2006年03月18日更新
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本紙遅延のお知らせ
 現在「人民新聞」発行が遅れており、読者の皆さんには大変ご迷惑をおかけしています。ごめんなさい。
 発行の遅れは、香港WTO取材記者拘束への反弾圧への取り組み、そして年末年始の忙殺状態がいまだに尾を引いていることによるものです。
 現在、編集部では遅れを取り戻すべく、編集作業を進めています。
 編集部に新しいスタッフも迎え、さらに充実した紙面づくりに向けて体制を整えているところです。
 読者の皆さんにはご迷惑をおかけしますが、発行が戻るまでのしばらくの間、時間をいただけないでしょうか。
 また、「一二月二五日号を無断で休刊にしたのは何故?」というご質問ですが、昨年一二月一五日号の六面に囲みで告知しています。分かりにくかったでしょうか?(編集部)
2006年03月12日更新
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原発現地と東京などを比較調査 今年のサクラ調査(第三次)にご協力を
▼原発近くで高かったサクラの異常花率

 国・電力会社が「絶対に安全だ」とする原発周辺で、ガンや白血病の多発、生態系の異変などのウワサをよく耳にします。私たちはそれを自分たちで確かめてみようと、〇四年の春、「サクラ調査ネットワーク」を立ち上げてきました。
 サクラに目標を定めたのは、ソメイヨシノが遺伝的に安定しており、突然変異の出にくい種であるということ。日本を代表する花として、北から南までどこでもあること。顕微鏡など使う必要がなく、簡単な機材でシロウトでも出来る、という理由からです。
 実際に始めるまでは半信半疑でしたが、調査結果は原発各地の異常花率が軒並み桁違いに高く、みんなビックリ!これは大変なことが起きているのではないかと思うようになりました。「サクラと原発」パンフを作り、二年目の調査を全国の皆さんに呼びかけたところ反響を呼んで、九州から北海道までネットワークの輪は大きく広がりました。
 その結果は一年目以上にはっきりとしたものになりました。原発周辺で異変が起きているのはもはや事実であり、因果関係は今は特定できませんが、調査を続け真実に近づかねばなりません。
 そこで三年目にあたるこの春も、全国の皆さんにサクラ調査を呼びかけます。
 原発周辺の地域の皆さんはもとより、比較対象のために東京など原発以遠の地域の皆さんにもお願いします。
 昨年異常があったサクラ、異常がなかったサクラがそれぞれどうなっているのか、他の場所ではどうか、地道なフィールドワークですが、その蓄積が意味を持ってきます。

▼「お花見」かたがた調査にご協力を

 暖かくなる春の一日、ぜひ皆さんで「お花見」かたがたサクラ調査に出かけ、報告を寄せてください。

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■サクラ調査ネットワーク
東京都千代田区三崎町二─六─二 ダイナミックビル五F たんぽぽ舎気付/電話・〇三─三二三八─九〇三五 FAX・〇三─三二三八─〇七九七/郵便振替=〇〇一八〇─一─四〇三八五六
2006年03月09日更新
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ホリエモンはスケープゴート
 今回の「ホリエモン騒動」は、「小泉劇場」の第2幕である。第1幕は「郵政選挙騒動」だったが、さてこの結末はどうなるか。いつまでも観客は芝居気分でいると、どんでん返しの惨劇に見舞われることになる。私が作者なら第3幕は「資本主義共食い残酷劇」としたい。
 資本主義は、もはや戦争によって領土や資源を略奪できない。核戦争は人類を絶滅し、地球の生物を死滅させる。資本主義は同種の資本を喰い合うしか生き残れなくなったのだ。
 ホリエモンは資本主義共食い競争の寵児だったにすぎない。別に犯罪を意識したわけでもなく、株式分割という証券取引法の規制緩和策を巧妙に利用したにすぎない。粉飾決算というが、あの手の株資産の偽装なら、土地バブルの崩壊を偽装した大手銀行の社長はみんな逮捕しなければならない。
 なぜホリエモンだけ血祭りに上げられるのか。それは新自由主義・グローバリゼーション(規制緩和や企業買収劇)を隠蔽する支配者の格好のスケープゴートだったに過ぎない。そこまで資本主義も腐敗疲弊しているのだが、自然界のように資本主義は自然に消滅するわけではない。人民の抵抗と闘いで絶滅させない限りいつまでも生き残るのである。(F)
2006年03月04日更新
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